1. 業界別 平均年収ランキング(32業種)
業種別の平均年収(中央値)の高い順に並べたランキングです。「最高年収企業」は各業種で最も平均年収が高い上場企業です。
| # | 業種 | 中央値 | 社数 | 最高年収企業 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 海運業 | 1030万円 | 10 | 日本郵船1435万円 |
| 2 | 証券、商品先物取引業 | 977万円 | 11 | 大和証券グループ本社1626万円 |
| 3 | 保険業 | 923万円 | 9 | 東京海上ホールディングス1536万円 |
| 4 | 医薬品 | 826万円 | 43 | 中外製薬1207万円 |
| 5 | 鉱業 | 778万円 | 5 | INPEX1168万円 |
| 6 | 電気・ガス業 | 772万円 | 21 | 関西電力973万円 |
| 7 | 建設業 | 768万円 | 117 | ショーボンドホールディングス1212万円 |
| 8 | 銀行業 | 716万円 | 78 | 三井住友トラストグループ1351万円 |
| 9 | 不動産業 | 703万円 | 108 | 三菱地所1348万円 |
| 10 | 非鉄金属 | 702万円 | 29 | 日本軽金属ホールディングス915万円 |
| 11 | 鉄鋼 | 701万円 | 35 | JFEホールディングス1264万円 |
| 12 | 化学 | 695万円 | 176 | 富士フイルムホールディングス1124万円 |
| 13 | 石油・石炭製品 | 695万円 | 8 | コスモエネルギーホールディングス1151万円 |
| 14 | その他金融業 | 689万円 | 27 | 日本取引所グループ1110万円 |
| 15 | 電気機器 | 689万円 | 195 | レーザーテック1681万円 |
| 16 | ガラス・土石製品 | 682万円 | 43 | 日本特殊陶業987万円 |
| 17 | 卸売業 | 677万円 | 244 | 三菱商事2033万円 |
| 18 | 機械 | 676万円 | 176 | ディスコ1672万円 |
| 19 | 食料品 | 676万円 | 99 | アサヒグループホールディングス1218万円 |
| 20 | 精密機器 | 674万円 | 45 | オリンパス1046万円 |
| 21 | 輸送用機器 | 658万円 | 74 | トヨタ自動車983万円 |
| 22 | ゴム製品 | 647万円 | 15 | ブリヂストン755万円 |
| 23 | 情報・通信業 | 646万円 | 432 | 光通信2409万円 |
| 24 | 金属製品 | 632万円 | 64 | 三和ホールディングス1000万円 |
| 25 | 陸運業 | 626万円 | 27 | ヤマトホールディングス1226万円 |
| 26 | 倉庫・運輸関連業 | 612万円 | 16 | 東京汽船1009万円 |
| 27 | パルプ・紙 | 608万円 | 20 | 王子ホールディングス845万円 |
| 28 | その他製品 | 601万円 | 85 | バンダイナムコホールディングス1216万円 |
| 29 | 繊維製品 | 588万円 | 40 | 東レ820万円 |
| 30 | サービス業 | 583万円 | 420 | 電通グループ1508万円 |
| 31 | 水産・農林業 | 547万円 | 12 | 極洋891万円 |
| 32 | 小売業 | 540万円 | 241 | ファーストリテイリング1251万円 |
2. 年収が高い業界トップ5の特徴
平均年収(中央値)が高い上位5業種は、海運業(1,030万円)・証券(977万円)・保険業(923万円)・医薬品(826万円)・鉱業(778万円)でした。
- 海運業:日本郵船・商船三井・川崎汽船の大手3社が中央値を押し上げています。コンテナ船・ばら積み船の市況に業績が大きく左右されるシクリカル業種で、好況期の利益還元が年収に反映されやすい構造です。
- 証券・保険:金融業のなかでも証券・保険は専門性が高く、成果報酬の比重も大きいため高年収。東京海上ホールディングスは1,536万円と全業種でも上位です。
- 医薬品:研究開発型の高付加価値産業。中外製薬・第一三共など、グローバル展開する新薬メーカーが牽引します。
- 鉱業・電力ガス:INPEX や関西電力など、装置産業かつ社会インフラを担う企業群。少数精鋭で1人あたり付加価値が高い傾向です。
※ 業種別の収益性は33業種別ROE・PER・PBR中央値一覧も併せてご覧ください。
3. 年収が低めの業界とその背景
中央値が低めの業種は小売業(540万円)・水産農林業(547万円)・サービス業(583万円)・繊維製品(588万円)でした。 これらは労働集約型でパート・アルバイトを含む雇用形態が多く、有報の「平均年間給与」が正社員以外も一部含む集計になることが背景にあります。
ただし同じ業種内でも企業差は大きく、小売業でもファーストリテイリング(1,251万円)のように高年収企業は存在します。 業種の中央値はあくまで「ざっくりした目安」であり、個別企業のページで実際の数値を確認することが重要です。
4. 平均年収データを見るときの注意点
- 平均年間給与の定義:有報の「平均年間給与」は提出会社(多くは持株会社・親会社単体)の従業員が対象で、連結子会社を含みません。持株会社は管理部門中心で年収が高めに出る傾向があります。
- 平均勤続年数の影響:勤続年数が長い企業は年齢構成が高く、年収も高めに出ます。本ランキングの最高年収企業には勤続年数も併記しています。
- 業種分類:JPX 33業種分類のうち、上場企業数が5社未満の「空運業」は中央値の信頼性が低いため除外し、32業種で集計しています。
- 個別企業の年収:各企業ページの「従業員」セクションで、平均年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数の推移を確認できます。
5. データの出典
本記事のデータは、各社が金融庁 EDINET に提出した有価証券報告書の「従業員の状況」に記載された平均年間給与を、 金脈コードが独自に抽出・集計したものです(2025年度決算ベース)。業種分類は JPX(日本取引所グループ)の33業種分類に基づきます。 年収は業種別の中央値で、特定企業の年収を保証するものではありません。最新の個別データは各企業ページをご確認ください。
日本の業界別平均年収ランキング — 業界格差の現実
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年収と投資判断の関係
高年収業界の代表企業 + 1人あたり営業利益
よくある質問
Q. 業界平均年収トップは?
A. 総合商社 (5大商社で 1,400-1,700万円)、大手 IT (キーエンス 2,500万円超)、大手放送、投資銀行、大手不動産が常連。業界全体の平均年収は時代と共に変動。
Q. なぜ商社の年収はそんなに高い?
A. ①高度な専門人材 (グローバルビジネス、金融、エネルギー) ②海外赴任手当 + 住宅手当 + 退職金等の総報酬 ③1人あたり営業利益 3,000-5,000万円の高生産性 ④人材獲得競争 (外資金融・コンサルと張り合う)。
Q. 低年収業界は投資先として不適格?
A. 一概に不適格ではない。低年収業界 (小売、外食) でも高シェア・高 ROE の優良企業あり (ファーストリテイリング、コンビニ大手等)。投資判断は ROE・成長性で評価、年収は経営の質の参考程度。
Q. 2024-2025年の賃上げで業界順位は変わる?
A. やや変動。大手中心に賃上げ実現、中小企業との格差拡大。製造業 (自動車、電機)、外食、小売、運輸が大幅賃上げ。商社・銀行は元々高年収のため変動小。中長期的には人手不足業界 (建設、物流、介護) の賃上げが加速予想。