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決算まとめ

2026年3月期 決算ハイライト|増収率・増益率ランキングと注目企業

2026年3月期(2025年度)の本決算で大きく業績を伸ばした日本企業を、増収率(売上高の前年比)営業増益率(営業利益の前年比)のランキングで整理しました。 売上規模1,000億円以上の主要企業に絞っているため、小型株特有のノイズを除いた「実力のある増収増益」を確認できます。 すべて有価証券報告書(EDINET)ベースの実データです。

公開: 2026-05-21更新: 2026-05-21読了目安: 約6分

1. 増収率ランキング(売上1,000億円以上)

売上高の前年比増加率が高い順です。

#企業増収率売上高
1野村ホールディングス8604 / 証券+90.5%4.74兆円
2西武ホールディングス9024 / 陸運業+88.7%9,011億円
3ヒューリック3003 / 不動産業+63%7,274億円
4アドバンテスト6857 / 電気機器+60.3%7,797億円
5AREホールディングス5857 / 非鉄金属+57.1%5,062億円
6木徳神糧2700 / 卸売業+53.4%1,762億円
7GENDA9166 / サービス業+52.8%1,708億円
8サンリオ8136 / 卸売業+44.9%1,449億円
9ヤマエグループホールディングス7130 / 卸売業+41.3%1.01兆円
10ノジマ7419 / 小売業+36.3%8,534億円
11楽天銀行5838 / 銀行業+33.8%1,845億円
12ローツェ6323 / 機械+33.4%1,244億円

首位の野村ホールディングスは市場環境の好転とトレーディング収益の伸びで売上が大きく拡大。 アドバンテストはAI半導体向けテスタ需要の急増、ヒューリックは不動産売却の計上などが増収要因です。

2. 営業増益率ランキング

営業利益の前年比増加率が高い順です(営業赤字からの黒字転換は対象外)。

#企業営業増益率営業利益
1木徳神糧2700 / 卸売業+279.3%82億円
2パソナグループ2168 / サービス業+277.2%8億円
3オリンパス7733 / 精密機器+272.6%1,625億円
4川崎重工業7012 / 輸送用機器+244.2%1,246億円
5NISSHA7915 / その他製品+243.7%55億円
6エクセディ7278 / 輸送用機器+241.5%218億円
7日本電気硝子5214 / ガラス・土石製品+231%124億円
8ディー・エヌ・エー2432 / 情報・通信業+202.5%290億円
9ノーリツ5943 / 金属製品+187.5%36億円
10アドバンテスト6857 / 電気機器+179.5%2,282億円
11日本たばこ産業(JT)2914 / 食料品+168.1%8,670億円
12ニデック6594 / 電気機器+164.8%2,381億円

オリンパスは内視鏡事業の回復、川崎重工は防衛・航空エンジン需要、JT(日本たばこ産業)は加熱式たばこと値上げ効果、 アドバンテスト・ニデックは半導体・モーター需要が増益を牽引しました。

3. 増収増益の数字をどう読むか

  • 増収率と増益率はセットで見る:増収でも増益でなければ、値上げや数量増がコスト増に食われています。逆に増収率以上に増益率が高ければ、利益率が改善している好決算です。
  • 一過性要因に注意:不動産売却益、為替差益、政策保有株の売却益などは「今期だけ」の利益です。本業の実力(営業利益・売上総利益)で評価することが重要です。
  • 増益率が極端に高いケース:前年が大幅減益・赤字すれすれだった場合、その反動で増益率は数百%になります。「+270%」のような数字は、絶対額(営業利益そのもの)と前年水準を併せて確認してください。
  • 各社の詳細:企業名のリンクから、売上・営業利益の複数年推移、増減の要因分析(AI分析)、セグメント別の動向まで確認できます。

業種別の収益性の基準値は33業種別ROE・PER・PBR中央値一覧を併せてご覧ください。

4. データの出典

本記事のデータは、各社が金融庁 EDINET に提出した有価証券報告書の売上高・営業利益データを金脈コードが独自に抽出・集計したものです(2026年3月期=2025年度本決算ベース)。 売上高1,000億円以上の日本企業に対象を絞り、小型株の決算ノイズを除いています。 米国・台湾企業は会計年度が異なるため本ランキングには含みません。投資判断の最終責任はご自身でお願いします。

2026年3月期決算 — 日本企業の業績概観

2026年3月期 (2025年4月-2026年3月) の日本企業決算は、賃上げ実現・値上げ実現・円安効果・インバウンド需要回復を背景に、過去最高益更新が相次ぐ歴史的好調期となりました。 業績好調の主要因: ①継続的な賃上げ (5%超) と値上げ実現で利益率改善 ②円安効果 (1ドル 150円台維持) で輸出企業の業績拡大 ③インバウンド (訪日客 3,687万人) で観光・小売恩恵 ④日銀の利上げで金融セクター業績改善 ⑤AI 半導体需要拡大で半導体関連大幅増益 ⑥東証 PBR 改善要請で還元拡大、株主リターン向上 業績好調セクター: - 商社 (5大商社) - 自動車 (トヨタ等、円安) - 半導体製造装置 (TEL、アドバンテスト) - 金融 (メガバンク、利上げ) - 海運 (3社、安定収益化) 業績苦戦セクター: - 日産自動車 (構造改革で赤字) - 中国依存企業 (資生堂、コーセー) - 公益事業 (規制で利益率圧迫)

業績ハイライト 2026年3月期

主要企業の業績: ①トヨタ自動車: 売上 48兆円、営業利益 5兆円超 (日本最大) ②三菱UFJ FG: 経常利益 2兆円超、利上げ恩恵 ③NTT: 売上 13兆円、安定成長 ④ソニーグループ: 売上 13兆円、ゲーム + センサーで多角化 ⑤キーエンス: 営業利益率 50% 超 (異常水準) ⑥信越化学: 営業利益 7,500億円、ROE 15%超 ⑦東京エレクトロン: AI 半導体需要で売上 2兆円超 ⑧三菱商事: 純利益 1兆円超 ⑨日本郵船: 配当利回り 5-8% ⑩任天堂: ハード新作 (Switch 2) 期待 業績修正トレンド: - 上方修正続出 (賃上げ・値上げ・為替効果) - 通期予想を引き上げる企業多数 - 配当・自社株買い積極化

2027年3月期以降の見通し

中長期トレンド: ①持続的な賃上げ・値上げ 2025-2026年も賃上げ 5% 超予想、価格転嫁で利益率拡大継続 ②金利上昇局面 日銀利上げで金融セクター利益拡大、不動産・REIT は影響 ③AI 半導体ブーム 2030年まで構造的成長期待、関連銘柄に追い風 ④インバウンド 2030年に訪日客 6,000万人目標、観光・小売・ホテル・運輸恩恵 ⑤グローバル景気 中国景気減速、米国 FRB 利下げサイクル、地政学リスクが変動要因 ⑥東証 PBR 改善要請の継続 配当性向引き上げ、自社株買い、ROE 改善 ⑦脱炭素・GX 水素・アンモニア・再エネ関連の投資拡大 リスク要因: - 米国景気後退 - 中東・ウクライナ情勢悪化 - 自然災害 - 円高転換 (輸出企業に逆風)

2026年3月期 主要企業の業績ハイライト + 投資テーマ

業績好調企業の最新数値: ①トヨタ自動車 (7203): 売上 48兆円、営業利益 5.4兆円、過去最高 ②三菱UFJ FG (8306): 経常利益 2.5兆円、利上げ恩恵 ③ソニーグループ (6758): 売上 13兆円、ゲーム + センサーで多角化 ④信越化学 (4063): 営業利益 7,500億円、半導体材料世界 No.1 ⑤キーエンス (6861): 営業利益率 50% 超、異常な高収益 ⑥東京エレクトロン (8035): 売上 2兆円、AI 半導体需要拡大 ⑦三菱商事 (8058): 純利益 1兆円超、5大商社高配当 ⑧日本郵船 (9101): 配当利回り 5-8%、海運安定収益化 ⑨任天堂 (7974): Switch 2 新作期待 ⑩第一三共 (4568): ENHERTU ブロックバスター候補 投資テーマ別有力銘柄: - AI 半導体: 信越化学、東京エレクトロン、SUMCO、アドバンテスト - インバウンド: JR 東海、阪急阪神、三井不動産、HIS - 利上げ恩恵: メガバンク3行、地銀大手、保険 - 防衛: 三菱重工、川崎重工、IHI - 高配当: 5大商社、メガバンク、たばこ (JT)、海運 - 脱炭素: 三菱重工 (水素)、東京エレクトロン、INPEX 2026-2027年も同様のテーマで業績拡大予想、長期投資で複利成長。

よくある質問

Q. 2026年3月期は日本企業全体で好調?

A. はい、TOPIX 全体で純利益総額 100兆円超、過去最高水準。賃上げ + 値上げ + 円安 + インバウンド + 利上げ恩恵で多くの業界が好調。特にトヨタ、商社、メガバンク、半導体関連が牽引。

Q. 日経平均はどこまで上がる?

A. PER 17倍 × EPS 2,800円 = 47,600円が理論値 (2026年3月期予想)。すでに最高値 4万円台で推移、当面 5万円台が目標。長期 (2030年代) には 6-7万円も可能、ただし米国景気・地政学次第。

Q. 2026年3月期決算で増益が目立ったセクターは?

A. ①AI 半導体関連 (信越化学、東京エレクトロン、アドバンテスト) ②商社 (5大商社、累進配当を継続) ③メガバンク (利上げによる利ざや改善) ④インバウンド (JR 東海、不動産) ⑤防衛 (三菱重工) が今期の増益の中心でした。

Q. リスク要因は何?

A. ①米国景気後退 ②中東・ウクライナ情勢悪化 ③地政学リスク (台湾、北朝鮮) ④円高転換 (輸出企業に逆風) ⑤自然災害 ⑥AI バブル崩壊 (半導体関連) ⑦日本の利上げ加速 (不動産・REIT)。リスク管理しつつ長期投資。