1. 3社の主要指標サマリー(2025年度)
| 企業 | 売上高 | 営業利益率 | ROE | PER | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|---|
| NTT9432 | 13.70兆円 | 12% | 8.8% | 12.1倍 | 3.33% |
| KDDI9433 | 5.84兆円 | 18.6% | 13% | 14.6倍 | 5.55% |
| ソフトバンク9434 | 6.54兆円 | 15.1% | 12.3% | 18.9倍 | 4.12% |
売上規模はNTTが13.7兆円と圧倒的。一方、営業利益率はKDDIが18.6%でトップ、配当利回りもKDDIが5.5%で最も高くなっています。
2. 高配当通信株としての3社の違い
通信3社はいずれも「ディフェンシブな高配当株」として個人投資家に人気ですが、性格は異なります。
- KDDI:23期連続増配を続ける「配当貴族」。利回り5.5%・営業利益率18.6%と、収益性と還元の両立が3社で最も明確。
- ソフトバンク:利回り4.1%。配当性向が高めで、自己資本比率26.5%と財務余力は3社で最も薄い。PayPay・LINEヤフーの成長が今後の鍵。
- NTT:利回り3.3%とやや控えめだが、売上13.7兆円の安定感とPBR1.07倍の割安感が魅力。2023年の25分割で1株単位の投資ハードルが下がった。
配当利回りの考え方は高配当株ランキングも参考にしてください。
3. 各社の特徴と事業構造
NTT9432
売上 13.70兆円/営業利益率 12%/ROE 8.8%/自己資本比率 37.7%/配当利回り 3.33%
売上13.7兆円と3社で群を抜く最大手。NTTドコモ・NTTデータ・NTT東西を束ねる持株会社。2023年の25分割で個人投資家が買いやすくなり、株主数は国内最多級。配当利回り3.3%・PBR1.07倍と、安定配当の代表格。
KDDI9433
売上 5.84兆円/営業利益率 18.6%/ROE 13%/自己資本比率 30.1%/配当利回り 5.55%
営業利益率18.6%は3社トップ。「au」ブランドに加え、金融(auじぶん銀行・auPAY)、電力、DXなど非通信領域を「ライフデザイン」として育成。23期連続増配を続ける配当貴族で、利回り5.5%は3社最高水準。
ソフトバンク9434
売上 6.54兆円/営業利益率 15.1%/ROE 12.3%/自己資本比率 26.5%/配当利回り 4.12%
「ソフトバンク」ブランドの通信に加え、PayPay・LINEヤフーを傘下に持つ。投資会社ソフトバンクグループ(9984)とは別会社である点に注意。自己資本比率26.5%は3社で最も低く、高めの配当性向で利回り4.1%を維持。
4. データの出典と注意点
本記事の業績数値は、各社が金融庁 EDINET に提出した有価証券報告書を金脈コードが独自に抽出・集計したものです(2025年度決算ベース)。 配当利回りは1株配当を直近株価で割って算出しており、株価変動により日々変化します。 本記事は企業比較であり投資助言ではありません。投資判断の最終責任はご自身でお願いします。
日本の通信業界 — 寡占3社+1の構造
業績を左右する論点 — 配当・規制・新事業
通信業界の今後 — 5G・6G・AI
通信3社の財務・株主還元 詳細比較
よくある質問
Q. 通信3社で最も投資価値が高いのは?
A. 配当狙いなら NTT (利回り 3.5%、連続増配)、KDDI (利回り 3.5%、安定成長)。成長狙いならソフトバンク (AI・投資事業)。安定性と配当のバランスでは KDDI が中庸でおすすめ。
Q. 楽天モバイルは大丈夫?
A. 黒字化は2025年予定だが遅延の可能性。基地局網は構築完了、契約数も800万超だが、累積赤字大きく財務体質弱い。投資先としてはハイリスク・ハイリターン。
Q. 通信株は規制で売られますか?
A. 料金値下げ要請が短期的に株価押し下げ要因。ただし、寡占構造で長期的には安定収益確保。値下げ後の利益回復ストーリーで買い場となることが多い。
Q. NTT 株式分割でどう変わった?
A. 2023年7月に1:25の株式分割で、新NISA に対応した「100株 = 16,000円」程度の少額投資可能銘柄に。個人投資家の購入急増で株価上昇、配当狙いの安定銘柄として人気維持。